クラウンジッパーの色々。
こんにちは、ウォーリアーズです。
アメカジの浪漫。
皆さんしっかり感じておりますか??
僭越ながら思ったことを綴らせて頂くと、近年"浪漫”の部分はどこかないがしろになっている様に感じます。
現代のものに比べ、我々が扱うものの多くに“儚さ”があります。
ジッパー、縫製糸、ウールリブetc...各部材を思い浮かべれば、“儚さ”の意味がなんとなく伝わるかと思います。
ですが本来、その“儚さ”こそが楽しみだった訳です。
だからこそリプロダクトのジャンルが確立されていったんですよね。
その元々の存在意義が揺らいでしまっていると感じるんです。
そんな訳で、今日は商品の紹介でなく、ちょっとディテールに触れてみたいと思います。
タイトルにある様に、「クラウンジッパー」に注目してみましょう。
秋冬シーズンに最も活気を帯びるのが、当店奥にあるミリタリーコーナーです。
米軍の陸・海・空の名作ジャケットがひしめくエリア。
戦争という悲惨な歴史が如何に衣類の進化を促したか・・・当時としては国家予算を注ぎ込んだプロジェクト。
幾度も改良と進化を経て、現代衣料の礎となったものなんです。
そんなミリタリーコーナーの中心となるのが、「バズリクソンズ」です。
米軍とも深い関わりを持つバズリクソンズは、長い歴史と培われたノウハウを活かし、“当時のミリタリープロダクト”を現代に伝えてくれる数少ないメーカーです。
皆さんが思う「数少ない」以上に少なくなっています。
さて、クラウンジッパーに話を戻します。
主に1930年代から60年代まで活躍したジッパー。
よくアメカジマーケットで聞くジッパーの一つですが、これを当たり前と思ったらいけません。
バズリクソンズ(東洋エンタープライズ)は、商標を取得し、現代にこれを再現しています。
似たものはあっても、本物のクラウンジッパーは当時のヴィンテージと、東洋のものしかありません。
バズリクソンズの製品には計4つのタイプが見られます。
まずは大振りな10号サイズ。
スプリングカムロック式の10号サイズ
スプリングカムロック式はタブの裏に爪が見られます。
爪を務歯から完全に浮かせないとジッパーは稼働しません。
つまり、爪が務歯にハマっていればロックされて動かなくなります。
手を離すとタブがスッと下がる機構も、このジッパーの特徴です。
同じく10号のオートロック式。
タブ自体は先程に比べ簡素に見えますが、オートロック式と言う通り、現代のジッパーの様に扱い易さを感じていただけます。
タブを上下それぞれに引くだけで、開閉が楽に行えます。
でもタブを引かない限りはしっかりとロックしてくれる優れものです。
上記2種をそれぞれ小振りにしたものがこちら。
5号のスプリングカムロック式。
そして同じく5号サイズのオートロック式。
こちらも10号のものと機構は同じです。
「クラウンジッパー」と言ってもこれだけの種類があります。
それをジャケットに合わせて、わざわざ造り上げているんです。
但し、勘違いしてはいけません。
特別なジッパーですから、非常に儚い。
扱いに慣れない方も、残念ながらいらっしゃいます。
このディテールを残していく為には、メーカー努力だけでは難しい部分があります。
アメカジマーケットが元来追い求めた“良さ”を残していく為、改めてお店やお客様が各ディテールに注目すべき時だと思っています。
でも堅苦しいのは抜きで行きましょう。
なんたって甘太郎ですから。
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